こんな私は

こんな私は

 あの時、私はサックスを吹きたかった。しかし、周囲の状況はそれを許さずパーカッションをやることになった。学校の寮に残るための面接試験でも落ちた。 中学生の時には剣道四級の試験にも落ちて同級生のなかでは、私一人だけ五級だった。大学の入学試験では私の成績では絶対に受からないと言われた大学に合格 した。思えば過去を振り返ってみると私は他の人間が当たり前に出来ることが出来なくて、人に笑われることが多かったような気がする。パーカッションをやっ ていた時は四分音符を合わせることが出来なくて皆の失笑の対象であった。

しかし、仲間内での評価は最低にも関わらず後輩からの評価は最高 であった。後輩たちは飲み会があると誰を差し置いても、まず真っ先に私に注ぎにきた。誰よりも派手で目立っていた。自作の商品を自分で売ったりもした。他 の人間が簡単には出来ないことは軽々やってのけた。こんな、私はいったいどういう人間なのであろう。良い方に考えれば天才肌の人間なのであろうか。

2015年8月30日|

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